• 2025年2月12日

緑内障の視野について

羽曳野市で白内障手術に力を入れております こにし眼科 院長の小西です。

緑内障とはどういう病気でしょうか。視野が狭くなって、失明してしまう怖い病気、くらいのイメージを持たれておられる方も多いかと思います。

緑内障の患者様は、40歳以上の日本人の20人に1人の方に存在すると言われています。昔の小学校の教室が、1クラス40人の学校も多かったと思いますが、クラスに2人くらいのイメージです。結構多いですね。

緑内障は視野が欠けるということはご存じと思いますが、余程進行しないと自覚症状はでません。これは、左右眼の視野進行や視野欠損の場所が一致しないことから、左右の眼で欠損している視野を補いあう、あるいは脳が消えた視野の一部を勝手に補ってしまうことがあるので、少々視野が消えてしまったくらいでは、気づかないのが一般的です。もちろん繊細な方の中には、小説を読んでいると一部の文字が消えて見える、などの症状で早期でも気づく方もおられます。

視野の欠損がどんなものかを正常な方でも感じることが可能です。人間には左右の眼にマリオット盲点という生理的盲点が存在します。これは視神経の部分に網膜が一部存在しないため、ここはもともと見えない部分になります。片目を閉じてまっすぐと前を見て、指を立てて水平に内側から外側へゆっくり動かしていくと、ちょうど視線よりやや外側あたりに指の一部が消える部分が存在することがわかります。ここが生理的暗点です。この実験をするとわかると思いますが、視野がない部分というのは決して真っ黒に見えている訳ではないことに気づかされます。片目で単にじっと模様を見ても具体的にどこが生理的盲点なのかすぐにはわかりません。

緑内障の患者様に視野の欠損を説明する際、視野計という視野を計る機械があるのですが、その結果の紙には消えた視野が黒く塗られて印刷されてでてきます。我々も結果を説明するときに、説明の都合上「視野が欠けて真っ黒になっていますね」などということを言ってしまうので、視野が欠ける=黒く見えていると思いがちですが、そうではないのです。

つまりここが緑内障の怖いところです。視野が欠けてそこが真っ黒になるのであれば、白い壁をみれば自己診断も容易ですが、実際はそうではないので、末期になるまで自分ではわからないケースが多く存在します。

では具体的にどうすればいいかといいますと、まずは健康診断を積極的に活用頂くようお願いしたいです。また、健康診断にしばらく行っていないという方は、片目ずつ目を隠して見え方に差が無いか確認してください。製薬会社さんのホームページにもセルフチェックツールがありますので、一度確認してみても良いと思います。

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