- 2025年2月27日
先天鼻涙管閉塞について
羽曳野市で白内障手術に力を入れています、こにし眼科 院長の小西です。
先天性鼻涙管狭窄、あるいは閉塞という病気があります。
通常、涙は涙腺から分泌されて眼の表眼を潤し、その後涙点から涙小管、涙嚢、鼻涙管を通り、鼻の奥から喉の方に抜けていきます。泣いた時に塩辛い味がするのは、涙が喉の奥に流れている証拠です。この鼻涙管という部分が先天的に膜様物でふさがっていることがあり、この状態を先天鼻涙管閉塞と呼びます。先天鼻涙管閉塞があると、涙が鼻の奥に抜けず、涙嚢にたまり、炎症をおこしたり、分泌物が増えて、眼の周りが赤くただれたり、大量のめやにと流涙が起きることがあります。
生下時から片方(両眼のこともあります)だけ涙が多くて、いつも目やにが出ている場合は、この疾患をまず疑う必要があります。先天鼻涙管閉塞は教科書的には自然軽快することが多いという記載がありますが、確かにその通りだと思います。自然軽快することも多いわけですが、様子を見すぎてあまり患児が大きくなってしまうと、力も強くなってしまうため何か処置をしようにもやりづらくなってしまいます。できれば1歳までには決着をつけることがベターだと思っています。
当院でも、通水やブジー(針金のような機械で膜様物を穿破する)を施行しておりますが、極めてやりづらいケースでは専門施設にご紹介させて頂きます。