• 2024年12月25日
  • 2025年2月23日

Dysphotopsiaについて

羽曳野市で白内障手術に力を入れています こにし眼科院長の小西です。

Dysphotopsiaという言葉をあまり聞いたことがないのではないかと思います。一般的には白内障術後などの ハローグレア つまり光の眩しさや不快感、チラチラする感じや影のような症状の総称のことを指します。

Negative dysphotopsiaという言葉があるのですが、これは適切な日本語訳は存在しません。具体的な症状は白内障術後に主に耳側視野の端にできる三日月型の影のようなものです。この様な影を感じる原因ですが、眼内レンズは端の方は四角いデザインとなっているため、斜め方向から来る光のうちちょうど屈折しにくい方向の光が存在しているため 周辺網膜の一部に光があたりにくい部分ができるためであるという説が有力です。耳側にできる理由は、鼻側はもともと斜め方向の光は邪魔されて入りにくいからです。

この現象は2018年頃から話題になっていますが、実際術後患者様の一部で散見されます。対策としては ピギーバック法で2枚目のレンズを挿入したり、眼内レンズ自体を別のタイプのものに入れ替える、眼内レンズを嚢外固定をするという方法も提唱されているのですが、私の手術させて頂いた方の中でこういった症状を感じた患者様でも実際には何か手を加えたという例は今までありません。この理由はこの現象を報告された先生方の論文にもありますように割と術後早期に自然軽快してしまうため、危険をおかしてまで2度目以降の手術を行わなければならないというところまではいかないためです。

参考文献
白内障術後におけるdysphotopsia発生因子の検討

五十嵐 章史, 清水 公也, 常廣 俊太郎, 輿水 学, 加藤 紗矢香, 伊藤 美沙絵, 川守田 拓志
日眼会誌. 123 (1): 32-38, 2019

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