- 2025年2月15日
白内障手術を急ぐべきか
羽曳野市で白内障手術に力を入れています、こにし眼科院長の小西です。
白内障手術は急いでする必要があるのですかとよく聞かれます。
一般的には急いで手術が必要なタイプの病気ではありません。ただ、遠視眼の方はそうとは限らないのです。
遠視のかたは、眼軸と言って眼の前後の長さが短いことが多いです。短いということは、白内障の進行に伴って水晶体が膨化して、眼の前の方にある隙間、前房と呼ばれる角膜のすぐ後ろの水の入っているスペースが狭くなってしまいます。すると、いわゆる狭隅角という状態になります。
狭隅角というのは、隅角 すなわち角膜と茶色の眼(虹彩)の角度が狭くなり、その間に挟まれた眼の中の排水口が狭くなってしまった状態です。この狭隅角という状態を放置していると、ある時突然眼圧が上がってしまい、とても痛くなる急性緑内障発作という状態になってしまい、眼にも大きなダメージを残すことになってしまします。
この緑内障発作を防ぐ、現在一番有効かつ安全な方法は白内障手術です。水晶体を薄い人工レンズに取り替えることで、眼の前の隙間を広げることが緑内障発作の予防にもつながります。
以上のことから、遠視の方は場合によっては早めの白内障の手術が必要になってきますが、この話が理解しづらい上、遠視のかたはもともと視力も比較的良好な場合があり、説明してもなかなか手術に踏み切れないケースは多いことは事実です。白内障進行程度や、眼圧上昇の有無、視力障害の程度も含め、総合的に丁寧に説明させていただくしか方法はないと思っています。