当院のレーザー手術について

当院では、糖尿病網膜症、網膜裂孔などのレーザー手術を行っています。通常の手術ならば、外来にて対応します。治療の直後は見え方が安定しないこともありますが、片目だけの治療なので、10分ほど様子を見たうえで帰宅することができます。両眼の治療が必要なケースでは、日を改めてレーザー治療いたします。治療当日は入浴、食事などを普段通りに行えます。

主な対象疾患

  • 糖尿病網膜症
  • 緑内障
  • 後発白内障
  • 網膜裂孔
  • 黄斑浮腫
  • 飛蚊症 など

糖尿病網膜症

糖尿病の治療をきちんと受けていないと、網膜にも支障をきたすようになります。糖尿病網膜症の病気は、その進み具合によって大きく3段階に分けられ、最終的には失明してしまいます。初期の段階では、小さな眼底出血や白斑が見られますが、自覚症状はありません。中期の段階になると、小さな眼底出血に加え、網膜における血流が悪くなります。目立った自覚症状がない患者様もいらっしゃいますが、放置すると末期の網膜症に進行しやすいため、レーザー治療を行う必要があります。末期の状態になると、難治性の血管新生緑内障や牽引性網膜剥離など、様々な病態が引き起こされます。この段階でもレーザー治療を検討しますが、それでも進行を阻止できないような場合は、大がかりな手術が必要となります。

緑内障

緑内障の治療にあたっては、まず点眼薬によって眼圧を引き下げますが、うまく改善できないときは、レーザー治療を検討します。房水の出口が狭いため緑内障発作を招きやすいケースでは、予防的にレーザーによる虹彩切開術を施行します。房水の出口が広いのに眼圧が十分に下がらないケースでは、線維柱帯にレーザーを照射することで房水の排出を促します。

網膜裂孔

網膜裂孔は、網膜と硝子体の強い癒着が起こり、網膜が裂けて穴が開く病気です。このとき網膜を走る血管が破けて出血すると、激しい飛蚊症を招きます。放置すれば失明の危険も生じかねないので、お早めの治療が大切です。具体的には、レーザーを照射して裂けた部分を固め、網膜が剥がれないようにします。