網膜硝子体疾患について
硝子体は、水晶体の奥にあるドロッとしたゼリー状の透明な組織です。眼球の大半を占めており、眼球の外側を覆う強膜とともに眼球の形状を保つ役割を担っています。また、目の奥に広がっている網膜(薄い膜状の神経組織)は、硝子体と接しています。この硝子体の収縮や変性よって網膜が影響を受け、各種疾患となって現れたものを総称して「網膜硝子体疾患」と呼んでいます。同疾患には、網膜裂孔、網膜剥離、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、黄斑円孔、黄斑上膜、糖尿病網膜症などが含まれます。
網膜硝子体疾患の主な症状
- 目の前に小さなごみのようなものがチラついて見える
- 周囲の景色がまぶしく感じる
- 目がチカチカする
- 色調をうまく判別できない
- 暗いところで見えにくい
- 歩いていて、よく物にぶつかるようになった
- 視野が狭くなったと感じている
- 物が歪んで見える
- 急に視力が落ちた など
日帰り網膜硝子体手術を行います
当院では、院長の専門である「日帰り網膜硝子体手術」を行っております。今までの経験を活かし、微力ながらも羽曳野市やその周辺地域の皆様の眼の健康維持に貢献したいと考えております。ご来院された患者様には安心して治療を受けていただけますよう、丁寧な説明を心がけます。術前術後も含め、責任を持って対応させていただきます。
網膜硝子体手術の主な流れ
- まず点眼麻酔をした上で、局所麻酔を眼球の後方に行います
※痛みが気になる方は、術中に適宜麻酔を追加します
- 眼球に1mm以下の小さな孔を3か所ほど開けます
- そこから手術器具などを挿入します
- 患者様の状態によって、最善の治療を行います
- 眼の中の出血や濁りを取り除きます
- 必要に応じてレーザーを使用し、網膜を凝固します
- 除去した硝子体の代用として、水・空気・ガス・シリコーンオイルのいずれかを眼内に置換します
- 手術時間は症例によって異なりますが、概ね40分から1時間弱です
- 術後の数日間は、激しい運動は控えてください
- 手術当日も軽いデスクワーク程度の作業は可能です(原疾患により異なります)
- 翌朝の診察時に眼帯は外し、以後は原則的に眼帯は不要です